おすすめ5作品
ブラッド・ダイアモンド
タイトル | ブラッド・ダイヤモンド(原題:Blood Diamond) |
製作国 | アメリカ |
製作年度 | 2006年 |
監督 | エドワード・ズヴィック |
出演 | レオナルド・ディカプリオ (ダニー・アーチャー) ジャイモン・フンスー (ソロモン・バンディー) ジェニファー・コネリー (マディー・ボウエン) マイケル・シーン (シモンズ) |
時間 | 2時間23分(143分) |
1999年、内紛が続くアフリカのシエラレオネ共和国が舞台。
ダイヤの密輸に手を染める元傭兵(レオナルド・ディカプリオ )と貧しいながら幸せな生活を送る純朴な漁師(ジャイモン・フンスー)、紛争ダイヤの闇を暴こうとする女性ジャーナリスト(ジェニファー・コネリー)。交わるはずのなかった3人の運命が、それぞれの思惑を胸に、血塗られたダイアモンドを巡って動き出す。
2006年の映画とは思えない色あせない作品。銃撃戦や空爆のシーンもあったが、少年が兵士として育てられていく場面は目を背けたくなる程、苦しかった。
反政府組織RUFがダイヤモンド鉱山を管理し、現地の人たちが奴隷のように扱われている現状があったこと、密輸ダイヤが彼らの活動の資金源になって、内紛が止まない状況にあったことなど、実話を元に凄惨な現実を描いた作品。
性善説も性悪説もなく、置かれた環境の中で生き抜く姿を描いた。
ディカプリオの飄々とした姿があるので、重い場面も乗り切れました。展開もスピーディ。悲しい場面もありますが本当に観て良かったと思いました。
運び屋
タイトル | 運び屋 (原題:THE MULE) |
製作国 | アメリカ |
製作年度 | 2018年 |
監督 | クリント・イーストウッド |
出演 | クリント・イーストウッド (アール・ストーン) ブラッドリー・クーパー(コリン・ベイツ) ローレンス・フィッシュバーン (主任特別捜査官) |
時間 | 1時間56分(116分) |
主人公は、90歳のアール・ストーン(クリント・イーストウッド)。
家族を二の次にして仕事一筋に生きてきたが、事業に失敗し自宅を差し押さえされそうになる。そんな時に彼は、車で荷物を運ぶだけの仕事を持ち掛けられる。ただ運転するだけと、何の疑いも抱かずに引き受けたが、その仕事はメキシコの麻薬カルテルの”運び屋”だった。たとえ金銭的な問題は解決しても、そうとは知らずに犯してしまった自分の過ちが、アールに重くのしかかる。捜査当局やカルテルの手が伸びる中、はたして彼がとる行動は。
生涯映画人のクリント・イーストウッドが監督兼俳優で携わった作品。87歳で主演を務めるとは作品作りへの強い気持ちを感じる。
実話をベースにした話。犯罪に手を染めてしまった人間だから”悪”と言う単純な描写ではないところが魅力。少しばかりの罪悪感を抱きながらも、慣れないスマホを片手に陽気に運び屋をやっている姿、ユーモア・茶目っ気のある姿を描き、周りから見て憎めない部分もある、人間を多重的でリアルに捉えているところが、クリント・イーストウッドの懐の深さだと思った。
アメリカン・ギャングスター
タイトル | アメリカン・ギャングスター(原題:American Gangstar) |
製作国 | アメリカ |
製作年度 | 2007年 |
監督 | リドリー・スコット |
出演 | デンゼル・ワシントン (フランク・ルーカス) リッチー・ロバーツ(ラッセル・クロウ) キウェテル・イジョフォー(ヒューイ・ルーカス) |
時間 | 2時間37分(157分) |
映倫区分 | R15 |
1970年代初頭のNY。ハーレムを仕切るギャングのボスに15年間仕えてきた運転手のフランク・ルーカス(デンゼル・ワシントン)は、ボスの亡き後、一匹狼として生きることを決意。東南アジアの麻薬を直接生産者から仕入れ、従来よりも良質で安価な麻薬を流通させる。瞬く間に富を築き、マフィアからも一目置かれる麻薬王となったが、派手な服装・行動を控えることで、その正体は長く気付かれることはなかった。
一方、公然と横領や恐喝がなされる腐敗がはびこる警察内で、汚職に手を染めることを拒み続けたリッチー・ロバーツ(ラッセル・クロウ)は、特別麻薬取締局に配属される。リッチーは、フランクに目を付け、次々と麻薬ルートを解明し、追い詰めていく。
一見すると紳士的な態度・服装のフランクが、家族・親族で流通ネットワークを築き、麻薬王に上り詰める姿がスリリングだった。ベトナム戦争の軍用機を利用して、麻薬を運搬していたのも事実と知り驚いた。
デンゼル・ワシントンとラッセル・クロウという異色の2人。麻薬王と刑事という関係なのに、互いを認め合っていて、2人のやりとりが場面を展開していくのが見どころ。
ディパーテッド
タイトル | ディパーテッド |
製作国 | アメリカ |
製作年度 | 2006年 |
監督 | マーティン・スコセッシ |
出演 | レオナルド・ディカプリオ (ビリ) マット・ディモン(コリン) ジャック・ニコルソン(コステロ) |
時間 | 2時間32分(152分) |
映倫区分 | R15 |
香港映画「インファイナル・アフェア」のリメイク作品。
幼い頃からマフィアのボスに可愛がられて育てられたコリン(マット・デイモン)は、マフィアの内通者になるため警察官になる。一方、犯罪者が多い家族に生まれたビリー(レオナルド・ディカプリオ )は、自らの生い立ちと決別するため、優秀な成績で警察学校を卒業。しかし、警察官になるなり、彼はマフィアへの潜入捜査を命じられる。
日本版は香川照之×西島秀俊の「ダブルフェイス」。原作・香港版が1番おもしろいですが、設定がよくできているので香港、アメリカ、日本版のどれもハズレなしと思います。
本作の舞台はボストン。バイオレンスシーンがありながらも映像はキレイ。敵対する組織に潜入し、「いつかバレて殺されるのではないか」「本当の自分はマフィアなのか、警察なのか」と2人それぞれが葛藤する心理描写にハラハラする。
シティ・オブ・ゴッド
タイトル | シティ・オブ・ゴッド (原題:Cidade de Deus) |
製作国 | ブラジル |
製作年度 | 2003年 |
監督 | フェルナンド・メイレレス |
出演 | ブスカ・ペ(アレッシャンドレ・ホドリゲス) リトル・ゼ(レアンドロ・フィルミノ・ダ・オーラ) リトル・ダイス(ドゥグラス・シゥヴァ) カベレイラ(ジョナタン・アージンセン) |
時間 | 2時間10分(130分) |
映倫区分 | R15 |
1960年代から80年代にかけてのブラジル・リオデジャネリオのスラム街が舞台。
3人のチンピラ少年とギャングに憧れる幼い少年、リトル・ダイスはモーテルを襲撃し警官と撃ち合いに。それから数年後、身を隠していたリトル・ダイスは、街を乗っ取るために再び現れる。
強盗、抗争、麻薬売買が日常化し、善も悪もない弱肉強食の現実を生きる少年たちを描いた群像劇。一部を除き、主要キャスト含め、200人ほぼ全員が素人ということでリアリティが半端ない。4〜12歳位の「ガキ軍団」が銃を持って殺し合うなど、救いのない場面も多く、観るのに覚悟が必要な重い映画。
終わりに
5作品どれも重い映画で苦しくなるシーンもありますが、夢中になって観てしまいました。観終わった時、エネルギー、カロリーを使ったという感じがしました。
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